読み物」カテゴリーアーカイブ

【有料】おいしさを記述する

おいしさを記述する際、CMSの特性上、検索性に乏しく情報が刹那的に消費されるSNSには感情的、嗜好的、詩的な表現が目的に向いています。一方、ブログはWeb検索との相性がよくデータベースとしても使えるため近年もっぱら分析的な表現をしています。

一口食べると心に花が咲くような優美なチョコレートの世界に、どうして分析的な表現を持ち込んだかというと、これは私が分析畑の人間だからとしか言いようがなく、かくしてチョコレートのおいしさについて書いている割に堅苦しい記事が積み重なって今に至ります。

唐突にこんな文章で始まったのは、このところビーントゥバー(Bean to bar)界隈のクラフトチョコレートについて商品紹介を書きあぐねているから。パッケージやモールドにこだわりを見せるブランドもありますが、彼らが最も重視しているのは、カカオの品質とそのポテンシャルを如何に引き出すかに尽きるわけです。であるならば味についてより細かく記述したいと思うのですが、官能評価をどこまで定型化するべきかを考えるとキーボードを叩いていた指がBackspaceに向かってばかり。

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【有料】おいしいチョコレートってどんなもの?

このブログでは頻繁においしいという言葉が出てきます。なんなら二言目には「おいしい」と書いています。しかたがありません、おいしいと思ったチョコレートのことしか書いていませんから。

おいしいにも強弱があって「ん、食べられる。おいしい」「普通においしい」なんてものから、「すごくおいしい」「おいしくて目が覚めた」「感動で無言になるほどおいしい」「今すぐここを出て岸壁まで走って『オイシー!』と叫びたい」と、その感情の振幅は様々です。このブログではいちいち書きませんが。

じゃ、おいしいチョコレートってどんなものだろう?そもそもおいしいってどういうこと?今回は、そんな話を取り上げたいと思います。

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【有料】世界で一番おいしいチョコレート

チョコレートのことをブログに書いてると人に言うと、よく聞かれます。

「どのチョコレートが一番おいしい?」

大抵、その時々で心のままに答えているけど、質問者にとっては手にしづらい商品だったりすることが多いようで、たまには「えっ?そんなに高いの?」なんて反応もあります。

年初から3月にかけての日本でチョコレートが最も売れるシーズンには、たくさん人が世界一美味しいチョコレートを求めて催事場に赴きます。テレビ、グルメ情報サイト、SNS、雑誌とあらゆる媒体に目を走らせ、珍しくて新しくて美味しくて、みんなが羨むような特別なチョコレートを探し求めます。私も熱病のようにチョコレート・フィーバーを患ったまま、ただでさえ忙しい年度末を駆け回ります。

そんな時、もしあなたが世界で一番おいしいチョコレートのクチコミを探していると知ったら、私はそんな無駄なことはやめたら?と忠告してしまうかもしれません。

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【有料】偽りのナシオナル種

かつてエクアドルをカカオの生産で世界第三位にまで押し上げた、ナシオナル種という品種があります。ナシオナル種の独特のフレーバーは世界中のチョコレートファンシャーに愛好されたので、その希少性とも相まって起源にまつわる数多くの噂が生まれ、絶滅から復活したドラマと共に、それらはいつしか神話のようになってナシオナル種の宣伝に使われています。

ナシオナル種はフォラステロ種の派生種だとか、クリオロ種の一種だとか、カカオ第4の品種だとか、エクアドルにしかない品種だとか、古来のナシオナル種は本当は失われたとか、エクアドルの大地で育てないと特徴的な味が出ないとか。

さらに、様々なブランドのものをテイスティングしていると、ナシオナル種といっても色々な味があることに気が付きます。ペルー産ナシオナル種の商品にも出会います。

どうやらナシオナル種には数多くの謎がありそうです。ここで、一旦は絶滅したとまで言われたナシオナル種の歴史を振り返りながら、その謎を紐解きたいと思います。

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