イッセー尾形;いつか、スパゲティ

イッセー尾形さんの一人芝居を見ているような21のショートストーリー。

北欧に新聞勧誘にきた男、競輪選手に恋した肉屋の娘、スタインウェイの調律を依頼された男、ハワイアンバンドに入りたい看護婦、最後の舞台にむかう演歌歌手等描かれる人物はどれもズレていて、不思議なリズムの文体のせいでますますゆらり、ゆらりと物語の中を漂います。

最後のショートストーリーのタイトルが「いつか、チョコレート・パフェ」。
瀬戸内海の島に断食合宿にやって来た写真屋の男が主人公。空腹に耐えながら、地元の娘を口説きながら、東京に帰って食べるチョコレート・パフェを夢見る話です。

どの話も個性的なキャラクターが出てきます。
中でも「ひやかし金魚たち」「影色の顔写真」あたりは面白く読めました。

のらり、ゆらりとした空気は好き嫌いが分かれるところ。

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