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乙一;銃とチョコレート

ZOOやGOTHなど真っ黒な小説を数多く創出している乙一の児童書ミステリーです。
そして、やっぱり真っ黒です。

小説中でチョコレート自体が出てくるのは、主人公がさかんに猫の絵の包み紙が付いたチョコレートを食べることぐらい。テオブロマのキャレジュリアかな?

でも、この小説は、チョコレート好きならハッとするくらいチョコレートであふれています。

大金持ちオリジンーヌ氏の高価なコインが怪盗ゴディバに盗まれた。
ゴディバを追う名探偵ロイズは主人公リンツを始め全ての子供たちの憧れである。ある日リンツは、死んだ父デメルに買ってもらった聖書から、怪盗ゴディバの隠れ家の地図を発見する。探偵ロイズはリンツからの手紙を受けてミッシェル町にやってくる。有名人のロイズは画学生ゴンチェロフに化けて、リンツや秘書ブラウニーと共に地図やゴディバのことを調べるが、捜査の途中に地図が誰かに盗まれてしまう。一方リンツは、乱暴者の上級生ドゥバイヨルにいじめられる日々を送っていたが、ドゥバイヨルに地図が盗まれた事件の不審な点を指摘されて、二人でロイズの泊まっているノイハウスホテルに向かう。部屋に侵入した二人はガナッシュ警視を殺してしまう。逃亡者となった二人は、リンツの祖父が住んでいるレオニダスへ急いだ。

と、こんな感じでチョコレートがごっそりと詰まっています。

登場人物を書き出してみます。

大金持ち:オリジンーヌ~オリジンーヌ・カカオ(Origines Cacao)
怪盗:ゴディバ~ゴディバ(GODIVA)
高名な探偵:ロイズ~ロイズ(ROYCE’)
主人公の少年:リンツ~リンツ・チョコレート(Linz)
リンツの母:メリー~メリーチョコレート(Mary’s)
リンツの父:デメル~デメル(DEMEL)
隣人:モロゾフ~洋菓子モロゾフ(MOROZOFF)
    マルコリーニ~ピエールマルコリーニ(Pierre Marcolini)
リンツの同級生:ディーンとデルーカ~ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)
          ヘフティ~ヘフティチョコレート(Hefti Chocolate)
リンツの上級生:ドゥバイヨル~ドゥバイヨル(DEBAILLEUL)
ロイズの秘書:ブラウニー~チョコレートブラウニー(チョコレートと生地を混ぜて焼くシンプルなチョコレートケーキ)
ロイズの変装:ゴンチャロフ~ゴンチャロフ(KOBE Goncharoff)
警視:ガナッシュ~ガナッシュ(トリュフの詰め物)
キャンディーショップ:マキシム~マキシム・ド・パリ(Maxim’s de Paris)
レオニダスの少女:ミュゼ~テオブロマの本店(MUSEE DU CHOCOLAT THEOBROMA)
レストランのウェートレス:リシャール~リシャール(RICHART)
モーテルの経営者:ジャンポール~ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)
ジャンポールの妻:エヴァン~ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)

地名もチョコレートだらけ。

首都:ペニンシュラ~ザ・ペニンシュラ・ブティック(The Peninsula BOUTIQUE)
リンツの住む町:ミッシェル~ミッシェル・ショーダン(Michel Chaudun)
ミシェルの中心の大通り:カフェタッセ通り~カフェ・タッセ(CAFE-TASSE)
ミシェルの中心を走る通り:テオブロマ通り~テオブロマ(THEOBROMA)
テオブロマ通りのホテル:ノイハウス~ノイハウス(Neuhaus)
キャンディーショップ:マキシム~マキシム・ド・パリ(Maxim’s de Paris)
財宝の眠る街:ヴィタメール~ヴィタメール(WITTAMER)

話の内容はちっとも甘くなくて、ダークチョコレート程に暗いのでした。

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コメント

  1. さく より:

    この本読みました。
    あらためて書き出してみるとこんなに使われてたんですね~

    結構楽しんで読んだのを覚えてますが、
    話の内容よりも挿絵の怖さが印象に残ってます。

  2. lovechoco より:

    あはは、確かに挿絵が不気味です。
    私は街の絵の緻密さに見とれたりしていましたが、
    確かにお母さんのメリーとか、かわいそうなくらい不気味に描かれてましたね。

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