ステファニー;心はチョコレート、ときどきピクルス

世界中の女の子が大人になるまでの間に一度は経験しそうなことがたくさん詰まっています。作者の名前はステファニ。この本は、苗字のないステファニの日記を元に出版されたものだから、思春期の女の子の真実の声が綴られています。

ステファニが「だぁい好き」なのはチョコレートつきピクルス。

「急に、なせチョコレートつきピクルスが好きなのかわかった。なせって、わたしがこれまでに生きてきた人生って、ピクルスのようで、チョコレートみたいだったから。ときに酸っぱくて、ときに甘い。ときにピリっとして、ときに気持ちよいわけ」

13歳の女の子が経験するその「チョコレートつきピクルス」みたいな人生は、正義の通らない学校生活や離婚の危機に直面している両親への反発で結構辛そう。家出してみたり、トイレに閉じこもって体中チェックしてみたり、小鳥の体にテレポートしてみたりしながら、自分の心の声と現実との折り合いをつけるのに必死です。

ステファニの趣味はリスト作りです。これがなかなかユニークなもので「アレのある女の子」「気分のいい瞬間リスト」「ieで名前が終わる子」「両親といっしょに家で食事をした日」とか細々とリストアップするというもの。

「かまってもらいたいときにすることリスト」
◇夜中じゅう、窓を開けっぱなしにして寝る。病気になって学校を休んで、看病してもらうため。
◇自分で髪を切って、とら刈りにする。こうすりゃ、母親というもの、娘を美容院に連れていって、もう一度カットしなおさなっくちゃいけなくなるから。
◇宗教音楽を自分のステレオで、ボリュームを最大にしてきく。とくに、両親がロックを聞いているときに。
◇コーラのなかに牛乳を入れて飲む。
◇空手を習いたい、と言って、親に手続きをしてもらい、一度も通わない。バレエ、歌、タップダンス、ピアノ、乗馬、絵、陶芸、ロシア語にも、おんなじ手を使って、登録し、行かない

「絶対にしたくないことリスト」
◇フリフリのついているブラウスとか、キュロットスカートとか、ひざ下までのブーツとかソックスとか、またはレースのついた服を絶対に着ない。
◇「立ち入り禁止」の看板のある芝生の上を、絶対に遠慮しながら歩かない。堂々と歩くこと。
◇ウォークマンを聞きながら絶対に歩かない。これは人類をアホにする機械だから。
◇絶望は絶対にしない。
いつも、空を、見るべし。

原題は「Des Cornichons au Chocolat」。出版社にこのノートが持ち込まれたのが彼女が16歳の頃とされています。初版が1983年ですから、ステファニもすっかり大人になって、今ではアラフォーってことのようです。

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