リシャール；ウルトラマンス　プチ

リシャール（RICHART）は1925年、フランスのリヨン発祥のショコラティエです。

■リシャール　ギンザ（閉店）
住所：〒104-0061　東京都中央区銀座7-7-12
電話：03-5537-3088
営業時間：12：00～21：00（土・日・祝日は19：00まで）
定休日：年末年始

リシャールのチョコレートはどれもお高いセットになっているので、初めてのお買い物では迷います。散々迷った挙句、5種類入っていて800円のウルトラマンス（Ultra-Minces）から試してみることにしました。写真に残しませんでしたが、こちらで商品を求めると木の棒を挿して封をする変わったバッグで手渡されます。一見してリシャールだってわかる個性的な包装です。

ウルトラマンスは「世界で初めてカカオの産地･含有量にこだわったコレクションとして発表された」もので、「カカオの産地、品種、製造過程、ブレンド具合、全てにこだわったまさにテイスティングのための定番コレクション」です。「一枚薄さ2ミリのショコラには、リシャールの哲学が詰まっております。 70％から100％までの世界中のカカオ」の香りと風味の違いを楽しむことができる商品とのことです。

ウルトラマンス　プチに入っているのはこちらの5種類、100%クリオロ・トリニタリオ、82%カレネロ・シュペリオール、82%トリニタリオ・クリオロ、73%フォラステロ、70%クリオロです。

薄いプレートはバックグラウンドにカカオの花と実と葉が描かれ、カカオ量とカカオフェーヴの種類、産地がプリントされています。

100%クリオロ・トリニタリオ（100% Crillo Triritario）はカカオブリュなので甘味はなく、カカオ本来の味、香りを確認できます。クリオロ種の遺伝子を引き継いだこのカカオは、程よい酸味が楽しめます。一方でフォラステロ種のしっかりした苦味があり、バランスの良い味です。

82%カレネロ・シュペリオール（82% Carenero Supérior VENEZUELA CARENERO SUPERIEUR）は、ベネズエラ産カカオの中でも希少性が高いと言われているカレネロ・シュペリオール種を使ったものです。ラストノートに珍しい香りが乗ってきます。ウッディーな香りとでも言っておきましょうか。珍しい香りですが、ウルトラマンスでのテイスティングは、楽しみまでもが薄くて、二度目に食べたときに気付くかどうかは微妙です。味に華やかさがありません。

82%トリニタリオ・クリオロ（82%Triritario Crillo MADAGASCAR）は、マダガスカル産カカオのチョコレートです。このチョコレートは幾分食べなれた味でした。ラストノートにフルーティーな香りと酸味が広がります。

73%フォラステロ（73% Forastero CÔTE D’IVOIRE）はカカオ生産量世界1位のコートジボワール産のカカオを使ったチョコレートです。フォラステロ種は経験的に言うと苦味と酸味の強さ、フレッシュなタバコの葉の香りが特徴的ですが、こちらはフォラステロ種の中でも特にやさしい味わいで、73%でもくどさがありません。スモーキーな香りも上品に漂いますし、味の濃さがミルクに包まれると実に見事に調和しています。テイスティングに疲れてくると、この位のカカオ量がほっとします

70%クリオロ（70% Criollo VENEZUELA CARENERO SUPERIEUR）は70%と、クリオロ種の上質なアロマとミルクの香りが最高に楽しめる配合です。クリオロ種の癖のない上質なフレーバーが舌の上でほどけていきます。程よい酸味が心地よ良いです。その上、チョコレートが喉に流れ落ちた後も酸味が長く残り、余韻を楽しめます。

全体を通して風味が弱い気がします。極薄のセルはさすがに口溶けは良いのですが、一枚丸ごと口に運ばない限りはテイスティグできませんでした。あまりに瞬間に溶けてしまうと、私の経験量では何の味だ、何の風味だと判断するのが間に合いませでした。もっと風味が強かったり、個性的なものだとよいのかもしれませんが、ボナ（Bonna）と比べても明らかにテイスティングが難しかったです。

お値段は800円。
総合点：☆☆☆
外観：☆☆☆☆☆
苦味：☆☆☆☆
甘味：☆
風味：☆☆☆
値段：☆☆☆
その他：難易度高し
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製品名：ウルトラマンス
種類別名称：チョコレート
原材料：カカオマス、砂糖、ココアバター、乳化剤（大豆由来）、香料、着色料（黄4、青2、赤40）
内容量：5枚入り
原産国：フランス
販売元：（株）ビートレーディング
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