ファブリス・ジロット;アクアカオ

本日のチョコレートは、今年の伊勢丹サロン・デュ・ショコラで話題になったアクアカオ(Aquacao)です。アクアカオは、最年少でM.O.F.ショコラティエの称号を獲得したファブリス・ジロット(FABRICE GILLOTE)の3年ぶりの新作になります。

実は、昨年のファブリス・ジロットのアソートセットがおいしかったので、今年のサロン・デュ・ショコラでもすごく楽しみにしていました。しかし、出店ブースのショーケースに並んでいるチョコレートが昨年より大幅アップの価格帯になっているのを見て、一度背を向けたのも事実です。昨年好評だったのを受けて、今年はかなり強気に出てきたなと溜め息。日本をターゲットにして商社と協力して万全の体制って感じでしょうか。なんだか足元見られてて悔しいと思いつつも、やっぱりアクアカオだけは気になって日を改めて買いに行きました。

アクアカオ(AQUACAO)とは、スペイン語で水を意味するアクア(Aqua)とカカオ(Cacao)を組み合わせて名づけたそうです。その名のとおり、ボンボンショコラのセンターに入っているのは、カカオから水で抽出したエキスをジュレにして、同じ産地のカカオで出来たガナッシュでサンドしたものです。
カカオ抽出物と聞いて思い浮かべるのは、昨年の夏に登場した、パレドオールのショコラ ネスパ?!です。あちらも、独自の手法でカカオ成分だけを抽出して作られた製品でした。常に新しい手法が求められる過酷なスイーツ業界の中で、チョコレート製品を超えてカカオに立ち戻ったその先に、今度はカカオ成分を活用する技術が注目されているってことなのでしょうか。

サロン・デュ・ショコラのオフィシャルムック本でアクアカオ開発のアイディアについて、ジロット氏の話がありました。そのまま引用します。
「カカオの産地へのこだわりをガナッシュだけで表現するのではなく、もうひとつ違ったテクスチャーを加えたいと思いました。特に狙いは“水”と“ショコラ”の追求。ショコラの起源はアステカ時代。カカオと水を混ぜた飲み物だったんです」

外箱はマヤ・アステカ文明の文字をイメージしてデザインしたもので、色も良く、雰囲気があって素敵です。去年のパッケージと比べるとまるで別物。ブランドイメージを一新させたようです。
ファブリス・ジロット;アクアカオ

中には4種類のチョコレートが2枚ずつ入っています。左上から、No.1 ベネズエラ、No.2 ペルー、No.3 赤道地帯、No.4 コロンビアです。それぞれのチョコレートに外箱と同じデザインが描かれています。
ファブリス・ジロット;アクアカオ

No.1のベネズエラは「スパイシーでウッディな中に、リコリスのノートを効かせたアロマ。深く暖かみのある味わいと軽い酸味を特徴としています」。
ファブリス・ジロット;アクアカオ No.1ベネズエラ
一口目のアクアカオ。なんてすっきりとしたチョコレートでしょう。
ベネズエラはやさしい酸味とフローラルな香りに清々しさを感じます。注目のカカオのジュレはガナッシュの口溶けを決して邪魔しない、程よくやわらかな質感です。ガナッシュからスッとにじみ出すジュレに他のチョコレートにはない驚きの食感を味わえます。ジュレにカカオ豆のカケラが混ざっているようでわずかながら口当たりがあります。

次はNo.2のペルーです。「フローラルな香りの中にカラメルとミルクのクリーミーさを練りこんだアロマ。繊細で軽い酸味を伴う味わいを特徴としています」。
ファブリス・ジロット;アクアカオ No.2ペルー
フローラルな香りの中からキャラメルの焦がした苦味のある香りと酸味が出てくる複雑な味です。ミルクにミルクを重ねたまろやかさ重視の組み合わせでも、ジュレが清涼感を出すのでくどくなりません。途中でバナナのようなフルーツの香りもあり、チュアオを思い出させる特別な味を感じました。

No3の赤道地帯(エクアドル)です。「へーゼルナッツとバナナに柑橘類のノートを加えたアロマ。フレッシュで繊細な味わいを特徴としています」。
ファブリス・ジロット;アクアカオ No.3赤道地帯
口に入れると、最初に鼻にオレンジの華やかな香りが立ち上がります。次にチーズやバナナを思わせる熟成感のある香りが広がり、最後にもう一度オレンジの甘酸っぱい香りがひるがえります。香りの高い状態が安定して続く豪華な味わいです。余韻にヘーゼルナッツのまろやかな苦味がありました。

最後はNo.4のコロンビアです。「コーヒーとミルクキャラメルのアロマ。わずかに収斂性のある味わいを特徴としています」。
ファブリス・ジロット;アクアカオ No.4コロンビア
うーん、これはチョコレートシロップが入ったキャンディーみたい。酸味のあるガナッシュが甘めに仕上がっていて私の好みじゃありません。ジュレがすっきりとした食感をもたらすのも、キャンディーのような透明感に近い気がしてしまいます。後味の苦味の爽やかさは好きです。

どれも香りの組み合わせが複雑ですが、すっきりと仕上がったものばかりです。カカオジュレが入って瑞々しいのが特徴で、今までボンボンショコラの濃厚さ重く感じていた方でも楽しめそう。
サロン・デュ・ショコラで販売されたものについていた説明書は、No.3とNo.4の写真が入れ替わっていました。
お値段は3,885円。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:みずみずしいボンボンショコラです
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製品名:アクアカオ
種類別名称:チョコレート菓子
原材料:カカオマス、砂糖、ココアバター、生クリーム(乳製品)、バター、カカオ豆、ぶどう糖、ショ糖、転化糖、乳化剤(レシチン:大豆由来)、ソルビトール、甘味料(イソマルト)、ゲル化剤(ペクチン:リンゴ由来)、酸味料、着色料(炭末、酸化チタン、コチニール、ウコン)
内容量:8個
原産国:フランス
輸入者:(株)センチュリートレーディングカンパニー
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