タグ別アーカイブ: フランスのチョコレート

アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン

フランス、ブルターニュにお店を構えるアンリ・ルルー(HENRI LE ROUX)は、塩バターキャラメルC.B.S.で有名なブランドで、塩スイーツの先駆者として名が知られています。それまでフランスでは料理に塩を使う習慣がなかったため、甘さに塩味を効かせたのがとても評判になったのだそうです。ジュリアン・グジアン氏は、2010年にアンリ・ルルーを継ぎC.C.C.で欠かすことのできないショコラティエに選出されるなど、老舗に新たなドラマと革新を巻き起こしています。
日本ではヨックモックが代理店となって展開しているため、ウェブサイトや商品の説明書等も丁寧に作られていて印象良く思います。海外製品でよく見るあのバラつき具合を外国の香りと見なす人もいますが、私はこういう消費者に向けた真摯な姿勢に好感を持ちます。

ヴォヤージュ・オ・ジャポン(VOYAGE AU JAPON)です。この美しい箱のデザインは、京友禅の老舗千總(ちそう)とコラボレーションしたもの。花車です。車輪に四季折々の花が絡まり咲き乱れます。箱の側面には様式化された吉祥文様が並んでいます。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン

日本の素材から刺激を受けた「キョウト」「ユズ・マント」「ユズ・バジリック」「ゴマ」と、ブランドの故郷・ブルターニュを感じるショコラを、それに日本の伝統文様を組み合わせて、ブルターニュと日本をつなぐ穏やかな海に想いを馳せたそうです。アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン

キョウト(Kyoto)です。商品説明によると「レモンの皮を混ぜたほうじ茶のプラリネを、ショコラ・ノワールでコーティング。ほうじ茶の香ばしい香りの後に、レモンの香りの余韻が感じられるボンボン・ショコラ。天面には、七つの宝を表し、周年を祝うに相応しい日本の伝統文様“ 七宝柄 ”をあしら」ったそうです。こちらは先日、サロン・デュ・ショコラのトークショーで試食したので二度目。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン
ビターチョコレートの苦味の中からじんわりと染み出てくる甘味を楽しんでいると、ほうじ茶の温かい香りとプラリネの香ばしさが広がり、次いでレモンの透き通った酸味で味が引き締まりました。ビターチョコレートの苦味で最後まとまるのがおいしいです。ザクザクとした歯応えも楽しい。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆
その他:冬の香りがします

ユズ・マント(Yuzu Menthe)です。商品説明によると「ユズを使用したガナッシュに、ミントをプラス。ミントの新鮮な風味と爽やかさを追求したボンボン・ショコラ。天面には、牡丹、梅、鉄線などさまざまな季節の草花をあしら」ったそうです。これも先日、サロン・デュ・ショコラのトークショーで試食したので二度目。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン
ユズとミントという珍しい組み合わせ。柑橘系の中では穏やかな酸味のユズに青々しい新鮮なミントの香りが清涼感を伴って響きます。ミントも比較的甘い香りの品種を使っています。ビターチョコレートの上質な苦味が効いています。滑らかな口溶け、余韻の長さに心が満たされます。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆☆☆
その他:ミントの青い香りが素敵

ゴマは白胡麻をトッピングしたボンボンショコラです。商品説明によると「ゴマを使ったプラリネをショコラ・ノワールでコーティング。2代目シェフ ショコラティエ ジュリアン・グジアンが日本で出会った白胡麻からインスピレーションを受け、完成したショコラ」だそうです。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン
ビターチョコレートの中から炒った胡麻の芳しさが一気に広がります。奥歯にミシミシと胡麻の歯応えがして楽しい。余韻にビターチョコレートのしっかりとした苦味とナッツのまろやかで濃厚な香りが続きます。厚みの薄いボンボンショコラで口当たり軽め。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:胡麻の風味がたまりません

サラジンヌは蕎麦の実がトッピングされているボンボンショコラです。商品説明によると「ブルターニュの画レットに使用されるサラザン(蕎麦)の実で香りづけした生クリームでガナッシュを作り、ショコラ・ノワールでコーティング」したものだそうです。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン
口に運ぶとすぐに、穀物の中では鋭いツンとした蕎麦の香りが鼻に抜け、次いでビターチョコレートの上質な酸味が広がります。滑らかな口溶けとは対照的なトッピングの蕎麦の実の歯応え。やわらかい質感。舌の上に乗せると、体温で溶けてそのまま潰れていくのが楽しく、自然とまぶたが下がります。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:蕎麦の実トッピング

C.B.S.(セ・ベー・エス)は表面に三本の筋が入ったボンボンショコラです。商品説明によると「アンリ・ルルーのスペシャリテC.BS.(塩バターキャラメル)をショコラ・ノワールでコーティング」したものだそうです。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン
アンリ・ルルーといえば塩キャラメルというくらい有名なスペシャリテをボンボンショコラにしたものです。センターはキャラメルなのでガナシュと比べたら歯に抵抗を感じます。チョコレートのすっきりとした苦味のあと、塩キャラメルのなんともいえない濃厚なバターの風味が続き、その後サクサクとした食感のナッツが加わります。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:バターの香りが濃厚

ユズ・バジリック(Yuzu Basilic)です。商品説明によると「ユズの酸味とバジルの苦み(青さ)をあわせ、バジルの独特の風味をたたせました。天面には、末広がりを意味する日本の伝統文様“青海波”をあしらい、ブルターニュと日本の繋がりを表現し」たそうです。これも先日、サロン・デュ・ショコラのトークショーで試食したので二度目。
アンリ・ルルー;ヴォヤージュ・オ・ジャポン
バジルの青い香りを支えるように柚子のやさしい酸味が響きます。なめらかな口溶け。ゆるやかに広がるフルーティーな酸味。シェフは、日本に対して緑のイメージを強く感じているようですね。これが海なら春の日差しに照らされる穏やかな波のようです。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:余韻の長さも魅力

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お値段は3,132円。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:美しくて美味しくて大満足
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製品名:ヴォヤージュ・オ・ジャポン
種類別名称:チョコレート菓子
原材料:砂糖、カカオマス、クリーム、ココアバター、ごま、アーモンド、バター、水飴、ヘーゼルナッツ、全粉乳、そば、転化糖、部分脱脂乳、柚子パウダー加工品、クルミ、ぶどう糖、ほうじ茶、ミント、バジル、食塩、レモン果汁、コーヒー、ソルビトール、乳化材、香料、着色料(酸化チタン、黄4、黄5、ウコン、青1)、糊料(カラギナン)、(原材料の一部に大豆を含む)
内容量:6個
原産国:フランス
販売者:(株)ヨックモック
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サロン・デュ・ショコラ2017 オテル・デュ・キャップ エデン=ロック リリアン・ボンヌフォア氏 デモンストレーション

サロン・デュ・ショコラ2017で開催されたオテル・デュ・キャップ エデン=ロック リリアン・ボンヌフォア氏のデモンストレーションに参加しました。

オテル・デュ・キャップ エデン=ロック(HOTEL DU CAP-EDEN-ROC)は南仏コート・ダジュールにある1870年創業の名門リゾートホテルです。シェフパティシエを勤めるリリアン・ボンヌフォア氏は1996年から現職。2008年にコートダジュール最優秀パティシエ賞を受賞されました。各国セレブリティが集まるリゾートホテルで腕をふるっています。2015年には自身のお店もオープンし、先日私も行った銀座三越の銀座スイーツコレクションに出店されていました。ずいぶん大好評だったようで出店初日で注目の商品はすっかり売り切れていました。
サロン・デュ・ショコラ2017 オテル・デュ・キャップ エデン=ロック リリアン・ボンヌフォア氏 デモンストレーション
今回はブランボワーズのモアルーショコラ、つまり、フォンダンショコラの実演でした。

これはセンター部分のフランボワーズのピューレを作っているところ。
サロン・デュ・ショコラ2017 オテル・デュ・キャップ エデン=ロック リリアン・ボンヌフォア氏 デモンストレーション
この色、見ているだけで口の中に甘い香りが広がります。

こちらが試食品です。
サロン・デュ・ショコラ2017 オテル・デュ・キャップ エデン=ロック リリアン・ボンヌフォア氏 デモンストレーション
トッピングには、フレッシュとフリーズドライの二種類の質感の異なるフランボワーズを飾っています。

ナイフを入れると中からフランボワーズのピューレが流れ出しました。お見事です。
サロン・デュ・ショコラ2017 オテル・デュ・キャップ エデン=ロック リリアン・ボンヌフォア氏 デモンストレーション
プラスチックの小さなスプーンだったのですが、そんな華奢なものでも全く問題がないくらいにやわらかく、プリンのような滑らかさでした。底の方まで、最後の一口までとろとろ。濃厚ながら決して重くなく、フランボワーズとチョコレートのバランスはまさに完璧です。憧れのホテルのデセールを日本で食べられて最高の気分でした。

サロン・デュ・ショコラ2017 ジャン=シャルル・ロシュー氏 デモンストレーション

サロン・デュ・ショコラ2017で開催されたジャン=シャルル・ロシュー氏のデモンストレーションに参加しました。

ジャン=シャルル・ロシュー(JEAN-CHARLES ROCHOUX)は、2004年に独立。サンジェルマンにあるブティックはオブジェなどが目を惹くアーティスティックな雰囲気。近年、さらに大人っぽいスタイルや、新しい味わいのショコラにも積極的にチャレンジしています。
サロン・デュ・ショコラ2017 ジャン=シャルル・ロシュー氏 デモンストレーション
今回はタルトレット・オ・ショコラの実演です。

ガナッシュショコラを作っています。
サロン・デュ・ショコラ2017 ジャン=シャルル・ロシュー氏 デモンストレーション

予め作っておいたタルト台にガナッシュショコラを流し込んでオーブンで焼き上げます。
サロン・デュ・ショコラ2017 ジャン=シャルル・ロシュー氏 デモンストレーション

実演ではカラメリゼしたヘーゼルナッツを作りましたが、試食にはキャラメリゼしたアーモンドをトッピングしたものが出てきました。一昨年とても評判になったチョコレート削り機のカルーセルで削ったコポーを飾ってもよいそうですよ。
サロン・デュ・ショコラ2017 ジャン=シャルル・ロシュー氏 デモンストレーション
滑らかな口当たりのクリームがとてもおいしいタルトです。ビターチョコレートを使ったガナッシュショコラが上品な苦味をもたらし、タルトのバターの香りとキャラメリゼしたアーモンドの歯応えが楽しいデザートです。

ジャン=シャルル・ロシューはブティックでケーキ類を扱っていないので、この場でタルトレットが出てくるのはとても意外なこと。参加者からの質問に、ホームパーティーなどでチョコレートを使ったデセールに腕を振るうことがあると答えていました。シェフ自ら腕を振るうホームパーティですって。想像するだけで夢見心地です。

サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー

サロン・デュ・ショコラ2017で開催されたブルーノ・ ルデルフ氏のトークショーに参加しました。

ブルーノ・ ルデルフ(Bruno Le Derf)は数々の名店でキャリアを積み、ル・コルドン・ブルー日本校でテクニカル・ディレクターとして活躍。2007年にM.O.F.を取得。2012年にショコラトリー、2014年にパティスリーを開店。ブルターニュの美味しさを世界に発信しています。
サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー

こちらで出された試食は4種類。左上から右に向かって、オマール、ガレットショコラ ミエル&シトロンミルク、パッションで、下のバゲットに乗せられているのがパータタルティエ キャラメルです。
サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー

オマール(Homard)は名前のとおりオマール海老の形をしたチョコレート。商品説明によると「ビスキュイ入りミルクチョコレートと自家製アーモンドのプラリネの2層仕立て。ミルクチョコレートでコート」しているそうです。同じ味でカニやホタテや牡蠣の形をしたものが含まれる、レ クルスタセ ブルトンヌ(Les Crustacés Bretons)というブルターニュの海の幸をモチーフにしたセットで販売されています。
サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー
ビスケットのサクサクとした食感が楽しいチョコレートです。プラリネのまろやかな渋みと甘み、小麦粉の焼いた香ばしさをコーティングのミルクチョコレートが包み込んでいます。ミルクチョコレートの香りが長く続くのも良いですね。

残り二つのボンボンショコラは、レ スペシャリテ ブルトンヌ(Les Spécialités Bretonnes)として、ブルターニュの郷戸料理そば粉のガレットをイメージしたセレクションからの紹介です。
ガレットショコラ ミエル&シトロンミルク(Galette miel & citron)です。商品説明によると「そばの実のプラリネ&そばの花のはちみつとレモンのガナッシュの2層仕立て、ミルクチョコレートでコート」してあるそうです。
サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー
ミルクチョコレートの甘くて優雅な香りに包まれて、ソバの炒った芳ばしさを感じているとレモンの酸味がスッと香り、次いではちみつのフローラルな香りも加わります。とても複雑。そばの実のガリガリとした食感も楽しい一品です。

パッション(Passion)です。商品説明によると「パッションフルーツのピューレを練りこんだガナシュをダークチョコレートでコート」してあるそうです。
サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー
ビターチョコレートの中から、パッションフルーツの華やかな酸味が広がります。パッションフルーツを使ったものの中では比較的酸味が穏やかな方。その分ビターチョコレートの苦味がしっかり感じられて男性的な印象を受けました。

パータ タルティネ キャラメル(Pâte â tartiner Caramel)です。商品説明によると「ボルディエバターを使用した、ゲランド塩がアクセントのキャラメルペースト」だそうです。
サロン・デュ・ショコラ2017 ブルーノ・ ルデルフ氏 トークショー
上質で濃厚なバターの香りがたまりません。まさに溶けたキャラメルを舐めている感じで、こんなの一瓶軽く舐めてしまいそうなのに、この場で一匙だけというのが憎い。実際、これの材料が同じで質感を変えたものがキャラメルとして売られているそうで、納得しました。